消えない思い。
2010年 04月 22日
父親と最後に過ごした夜、殴り合いの喧嘩をした。
その日の僕は、もう年老いて体も弱くなっていた親父の
ささいな我がままを許せなかった。
翌日、親父は何も言わず、まるでその事は忘れたかのように
いつもと同じように帰京する僕の車を見送った。
謝る事も出来ないまま、月日は過ぎて
遂に顔を合せる事なく親父は逝った。
4月22日は親父の誕生日。
この日になると、否応なくその日の気持ちを思い出す。
冷たい雨が降る海沿いのバーで眺める海の色はひんやりとしたグレーだった。
by tortoiseroom
| 2010-04-22 19:22
| 絵描きの言葉